お花選び


以前、看護士をしている叔母が、厳しい病気と闘っていらっしゃるお友達へ季節季節でお花を送ってほしいと頼まれた。

夏は涼やかなお花でとの注文。
ひまわりだとお花が元気すぎてお気持ちがつらくなるかもしれないような気がする。
だから、おばちゃんは「夏のお花で」とは言わなかったのかな。。。
お花選びに迷った。

秋のお花をそろそろ送らせてもらおうかなと思って連絡したら、
息子さんが結婚しはるから、お祝いのお花を贈ってほしいということになった。

どんな感じにしよう、どんなお花にしよう、どんな器にしよう・・・

朝、いつもより早く市場に行った。


市場に入った瞬間、白い薔薇が目に入った。
アバランチェ。
生きがいい。


私のお花選びは迷うことが多い。
いつも中卸のお姉さんに「まだまよーてんのー」ってにこにこ笑われる。

でも、時々、お花が「yumikoさん、私、私」って私を呼んでくれたような気がするときがある。
その時は迷わず、その子を仕入れる。

ふつうだったら、あとは淡いピンクの薔薇をと思うけれど・・・

ちがう

息子さんのご結婚。結婚式にはご出席できはるんやろか・・・

ブルースターを選んだ。

そして、今が旬のみなづきあじさいを仕入れて店に帰った。



器はオーソドックスなかごにしたくなかった。
とっておきの贈り物にしたかった。

オーガンジー白いリボンをかざり、叔母からのメッセージを添えた。



   息子さんのご結婚おめでとうございます。
     貴女にお花を贈ります。
        おめでとうございます。



ご病気で苦しいことをたくさん経験されていらっしゃるだろうOさまの人生の中で、ほんとうにうれしいときのお花、からんこえがご用意させていただけたこと、ほんとうにうれしく思います。

   

    息子さんのご結婚、本当におめでとうございます。