娘がちょっぴり悲しかったこと
昨夜、北海道に住む娘からめずらしく電話がかかってきた。
「今、忙しい?」
「だいじょうぶ。どしたん?なんかあったん?」
「いや、たいしたことやないんやけど、ちょっと悲しかった」
娘は、北海道の大学で医学の勉強をしています。
この秋からは、ご遺体を解剖させていただいて勉強させていただきました。
昨日が最後の解剖の日で、今日ご遺体を納棺するので、昨夜お花を買いに行ったそうです。
1000円くらいで、お供えの花束をとお願いしたら、悲しくなるようなお花を紙に包まれて有無をいわさず渡されてしまったそうで(涙)・・・
で・・・悲しくなっちゃったそうです。
「そんなんやったらおかあさん、送ってあげたのに」
「いや、それもたいそうやなと思って・・・でもあんまりな花束や」
・・・・・
これからお花を買うときは、花屋さんにお任せせずに、自分で一番きれいやなと思うお花を一本選んで、お値段を聞いて云々くんぬん(笑)
そんなアドバイスをした母でした。
私だったら・・・
500円でも1000円でも、心を込めて束ねます。
どんな小さな花束にでも贈る人の想いがあるから・・・
綺麗事だと言われようと、ここだけはゆずれない。
娘たちが貴重な勉強をさせていただいたご遺体に心から感謝します。ありがとうございました。
Fさまご注文、春のお花のブーケ。あえてセロファンを使わず、ナテュラルに仕上げました。お気にめしていただけますよう。