おいといない うち


先週のこと。

市場の中卸さんでいつものようにお花を選んで、ふだんはあんまりおしゃべりしない社長の奥さんと、おしゃべりしてたら

そのなかで

「からんこえさんは おいとないから」

って言われました。

ん?なに?なに?

「奥さん、今なんていわはった?」

「おいとないって。  あら、からんこえさん、京都の人やなかった?」

「ちがいますちがいます、うち岡山。
ほんで なんて  おいと なんとかって?」

「おいとない  って、京都の言葉で、お金持ちやし小さいこといわはらへんって意味。」


「へーっ、そうなんや、初めて聞いた。でもそれ奥さんの認識違い。うちお金ないですよ〜」

「そうなんですか〜、でもそんなふうにみえへんよ。」

「ほんまに?」」



店に帰って、ネットで調べた。
京のお茶漬けみたいなんもあるし、しっとかな あかん

「おいとない」で調べても出てこなくて、京言葉で調べたら、あった〜



おいといないとおもいますけど  →  商売人がお客に対して、お金にはこだわらないとおもいますけど


なあるほど


お金はないけど、お花を選ぶ時のうちはたしかに・・・「おいといない」かも。



10円20円をこだわってせりをするのが花屋の世界っていうのはよく聞く言葉。



うちは、この花を使いたいって思ったら、この花が一番ご注文にぴったりって思ったら、値段も聞かず買ってしまうようなことも多々。

それがうちの最大の欠点やなと思ったり、そんなんやからなんとか今があるんかなと思ったり(苦笑)




そしてからんこえのお客様も、ほとんどの方が細かいことはいわはらへん、「yumikoさんにお任せ」って言ってくれはる。
そういう意味で「おいといない」方が多いかもって思ったりしています(笑)




上のお花は本日発送、Tさまご依頼、お父さまのお供えアレンジメント。
さみしくなられたおかあさまに喜んでいただきたいと伺い、今朝市場で一番きれいだったミュスカデ他でお作りしました。
おかあさまに喜んでいただけますように。